内視鏡センター｜大和高田市の総合病院

内視鏡センター外来診療担当表

内視鏡検査予定表

	月曜日	火曜日	水曜日	木曜日	金曜日
午　前	胃カメラ	胃カメラ	胃カメラ	胃カメラ	胃カメラ
午　後	大腸カメラ	大腸カメラ	大腸カメラ	大腸カメラ	大腸カメラ
特殊検査	―	○	○	○	―

■特殊検査の一例

・内視鏡的逆行性膵胆管造影法(ERCP)
・内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)
・内視鏡的硬化療法(EIS)
・内視鏡的胃瘻造設術(PEG)
・食道拡張術

・内視鏡的胆道ドレナージ術(EBD)
・内視鏡的静脈瘤結紮療法(EVL)
・内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
・内視鏡的十二指腸瘻造設術(PEJ)

内視鏡センターの紹介と特色

本院は日本内視鏡学会認定指導施設になっています。
令和4年４月に消化器内科医師が新たに4人加わり、最新の内視鏡機器を導入しております。
内視鏡検査を受ける前に不安を感じたり、検査はとてもつらいと考えている患者さんは多いと思いますが、外来で検査の説明を十分行い、より安全で苦痛の少ない内視鏡検査を受けることができるように努めております。必要に応じて、自動監視装置を使用し、血圧、脈拍、血中酸素濃度など患者さんのモニタリングを行っております。

内視鏡センターの紹介イメージ

苦痛が少ない細径の経鼻内視鏡も、高解像度の内視鏡を増備し、詳細な観察ができるようになりました。しかし、内視鏡的治療ができる早期胃癌の診断などは、拡大機能を持つさらに高解像度の内視鏡が必要で、最新の拡大内視鏡を導入し、その機能を生かせる最新のシステムも導入しています。再診の下部の拡大内視鏡も増備し、下部消化管疾患（ポリープや癌など）の詳細な内視鏡診断も行っています。下部の早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術（ESD）も行っており、上部消化管病変と合わせ、ESD症例は増加しています。
2021年に導入した超音波内視鏡も常勤医師で可能となり、2022年は症例数が格段に増加しました。膵癌などの病理診断のための超音波内視鏡下穿刺吸引法（EUS-FNA）も積極的に行っています。胃粘膜下腫瘍の診断はもちろん、EUSを用いた膵仮性嚢胞のドレナージも行っています。膵管内乳頭粘液性腫瘍（IPMN）の詳細な観察もできるようになりました。
バルーン付き内視鏡も導入し、挿入困難な術後消化管に対する胆道系の治療や小腸病変の診断・治療などもできるようになりました。出血性潰瘍に対する緊急内視鏡的止血術はもちろん、肝硬変など門脈圧亢進による食道静脈瘤に対する硬化療法・結紮術も行っています。

検査の種類

■上部消化管内視鏡検査

食道、胃、十二指腸疾患に対する内視鏡診断とともに早期胃癌の内視鏡的切除を行っています。また、内視鏡的胃瘻造設術なども行っています。
また、消化性潰瘍などによる上部消化管出血に対する止血術や、食道・胃静脈瘤に対する硬化療法や結紮術を積極的に行っています。
苦痛の少ない内視鏡スコープとして、細経の経鼻内視鏡を導入しています。ただし、病変の詳細な観察には高解像度の通常径の内視鏡スコープが必要です。

■下部消化管内視鏡検査

近年、大腸疾患は増加傾向にあります。大腸癌の診断はもちろんのこと、大腸腺腫、早期大腸癌の内視鏡的治療を行なっています。クローン病や潰瘍性大腸炎など難病と言われる炎症性腸疾患や虚血性腸炎の診断、大腸憩室出血に対する止血術なども行っています。

■胆膵内視鏡検査

総胆管結石症に対する内視鏡治療を積極的に行い、膵臓癌、胆管癌などの診断をしています。

経鼻内視鏡検査について

経口から上部消化管内視鏡検査を施行した時に咽頭反射が強く挿入困難により検査を断念された方もおられると思いますが、鼻から極細径内視鏡ができるようになり、この嘔吐反射が極めて少なくなりました。太さは５mmです。
ほとんどの方は経鼻内視鏡検査を受けることは可能ですが、鼻腔は人により狭くなっていたり、アレルギーの時期には鼻粘膜にむくみがある場合はこの極細径内視鏡が鼻腔を通過できないこともあり、経鼻内視鏡検査をうけることはできません。
当院で内視鏡検査を受ける場合経鼻か経口かを選択できますので、ご不明な点は担当医や内視鏡センター看護師にお尋ねください。

経鼻内視鏡検査についてイメージ

左より
下部内視鏡　…　内視鏡先端外径　12.2～13ｍｍ
上部内視鏡（経口）　…　内視鏡先端外径　9.0～10.2ｍｍ
上部内視鏡（経鼻）　…　内視鏡先端外径　5.0ｍｍ

内視鏡の洗浄・消毒について

内視鏡の洗浄・消毒についてイメージ

当院内視鏡センターでは内視鏡検査の安全性を高める上で、内視鏡の洗浄・消毒についても重点を置いています。日本消化器内視鏡学会および日本消化器内視鏡技師会では内視鏡洗浄・消毒に関するガイドラインを示しています。当院ではこのガイドラインを参考にして内視鏡消毒・洗浄に関するマニュアルを作成し、内視鏡洗浄消毒装置（ESR-100）を４台導入しています。

内視鏡検査希望される方へ

当院での内視鏡検査を希望される方は、内科および外科を受診し検査の予約をすることが可能です。ご不明な点は外来受診時担当医師にご質問ください。

胃内視鏡検査を受けられるかたへ

受付から検査の流れ

医療連携に対する取り組み

当センターでは地域連携として、診療所あるいは病院の先生方から、ご依頼された患者さんの事前登録による上部消化管内視鏡検査の予約、当日結果報告を行っています。ご質問、ご希望がございましたら、当院地域医療センターへご連絡ください。

内視鏡検査実績

検査項目	2018年度	2019年度	2020年度	2021年度	2022年度
上部消化管内視鏡	３,１４７	２,０２２	２,４５１	２,９２８	３,３９７
下部消化管内視鏡	１,０３９	１,０８３	９６４	８９１	７９０
超音波内視鏡（EUSFNAを含む）	０	０	０	１６	７９
早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術	２７	２０	２２	１９	４２
食道静脈瘤硬化術・結紮術	１３	１３	２	８	１４

認定・指定施設一覧

日本消化器内視鏡学会指導施設
日本消化器病学会認定関連施設

内視鏡センターの取り組み・今後

消化器内視鏡領域では、診断・治療技術の革新が盛んに行われています。当院ではこれらを積極的に取り入れ、最新の治療をするように努めています。内視鏡診断後は、消化器外科、放射線治療科と合同カンファレンスを行い、肝胆膵を含めた悪性腫瘍の消化器外科手術や手術不能例の放射線治療や化学療法など、本院で治療が完結できるように努めています。