教育研修センター長インタビュー

大和高田市立病院 臨床検査科
  プログラム責任者 兼 教育研修センター長 山下慶三

略歴
1957年 大阪市生まれ
1983年 信州大学卒業 (信州大学医学部大学院(免疫学専攻))
1986年 米国 The Wistar Institute of Anatomy & Biologyにてポスドク
1990年 長崎大学医学部医動物学教室にて、助手、次いで講師
1997年 GlaxoSmithKline筑波研究所生物科学研究部にて、主任研究員、ついで課長
2007年 筑波大学附属病院 臨床医療管理部員、ついでISO医療業務支援部員
2013年 大和高田市立病院 臨床検査科部長
2014年 同病院 教育研修センター副センター長 就任
2016年 同病院 教育研修センターセンター長 就任

信州大学第2内科での臨床研修(1年)以後1997年まで、感染防御における抗原提示細胞の生理学の基礎的研究に従事。その後は、人に尽くすマネジメント経験を重ねる

臨床でなく基礎の研究を選択されたのは何故ですか?

高校の頃から「里見脩二(小説「白い巨塔」の登場人物)」にあこがれていましたが、臨床実習の進むほどに基礎知識を応用することへの力不足を強く感じていました。そんな私を基礎研究に導いてくださったのは、矢野明彦先生です。多田富雄先生の許で免疫学を学ばれ、留学先の米国NIHで抗原提示細胞(APC)を発見された後、30代半ばで信州大学にありAPCの細胞生理学をリードしておいでした。Wistar 研究所では Ellen Heber-Katz先生に、長崎大学では再び矢野先生に免疫学の基礎研究を続ける機会を与えていただきました

企業研究所に転身されたのは何故ですか?

理由は二つ:40を前に新規性の高い研究テーマを開拓する力に乏しいことを自覚していたこと、米国留学時の友人橋本康弘先生が、GlaxoSmithKline筑波研究所生物科学研究部で主任研究員を勤める機会を与えてくださったことです

研究所でも研究を続けられたのですか?

入社して3年目、研究員を辞めマネージャーとして生きる路を選択しました。というのも、皮膚アレルギーの場におけるAPC病理に創薬機会を求め、薬学博士や理学修士を修めた能力豊かな若者と一緒に研究を始めて1年半ほど経ったある日、橋本部長は私に「課長をやってください」と仰ったのです。GlaxoWellcome社とSmithKline Beecham社とが合併を進める中、筑波研究所は地球規模となったGlaxoSmithKiline創薬チームメンバーとして、ゲノム創薬を分担する世界拠点の一つへと変貌する最中でした

市立病院での臨床研修の改善に、基礎研究と企業勤務の経験をどう活かしておられますか?

ACGME(医師卒後臨床研修プログラムを評価・認証する米国の非営利団体)は、全ての医師が修めるべき力量(図中の6つ)を特定し、それらを生涯かけて高め続ける教育プログラム開発をリードしています。Medical KnowledgeとPatient Careを広義に解せば、これら6つの力量は医師に留まらず全ての医療職者に有益です
職員
医学教育と基礎研究を通じ、私はMedical KnowledgeとPatient Careの一部を修める機会を得る一方、企業勤務からは人文的力量を高める機会を得続けていたと感じています:実際、GlaxoSmithKline筑波研究所では、性格の多様性への理解を導くユング心理学や、トヨタやデミング、ドラッカー達の社会学をも学びつつ、(ライン、プロジェクト、プログラム)マネジメントは全て実地に経験し、(健康・安全・職場環境)を管理するマネジメント・システムの開発と運用にも直接に深く携わりました。 ところが残念なことに、日本の学校での医療者教育と医療施設での職員教育の場では、Medical KnowledgeとPatient Careを除く人文的力量を開拓する方略と機会に乏しいのが現実です。それゆえ、研修医を含む病院職員の教育の場で、人文的力量の開拓方略を創造・実践することこそ自分の任務と覚悟しています

教育研修センターの今後をどうお考えですか?

今後3年間は、教育研修センターにとっても市立病院全体にとっても、とても大きな変貌の刻となるでしょう:本院の(初期&専門)臨床研修をリードする傍ら、1)人文的力量を高める、価値あるセミナーを提供し、2)「教育の質マネジメント・システム」を運用、3)「PDSAを合言葉」とする「病院運営の質マネジメント・システム」を巧く稼働できるよう病院を後押しします。4年後には、教育研修センター長を次代に委ね、市立病院の職員教育システムの良いところを県内医療機関と共有する仕事に携わりたいと念じています。

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